「シンギュラリティは近い」の技術的特異点という用語の説明がおかしいのでは?
カーツワイルの有名な著書「シンギュラリティは近い」の序盤に 技術的特異点の「特異点」という概念についての説明がある.
まずはじめに, 関数 f(x) = 1/x が x=0 で定義できないということを例に特異点を説明している. しかし肝心の技術的「特異点」の説明は, 指数関数の傾きが急になる領域を用いて説明している.
著書でカーツワイルが指摘するように, 指数関数は連続でなめらかな関数なので特異点は存在しない. 1/xの話や特異点の話は出てこず, 指数関数の傾きがとても急激になることを取り上げている. せっかく序盤で特異点の説明をしているのに活かせていないように思う.
同様に, 同書ではブラックホールの中心の一般相対論が破綻する場所も特異点の例として取り上げている. これに関連してカーツワイルは技術的特異点の性質として以下のものを上げている.
技術的特異点を超えると文明や社会の有様はまったく変わってしまう.
技術的特異点の前後の発展は生身の人間にとって凄まじいが機械化した人間にはそうではない
技術的特異点のあとの世界がどんな世界であるかを想像するのは難しい.
でもこれって事象の地平面に相当する概念では?
事象の地平面の性質はこうだ
光が抜け出せなくなる領域の境界で, ブラックホールの半径はこれで定義される.
事象の地平面の近傍では時間の経過がとても遅くなる.
ブラックホールに落下する観測者にとって, 事象の地平面は特別な空間ではなく, その前後で空間はなめらかに繋がっている.
絶対に幸せになる宗教の作り方
絶対に幸せになる宗教の作り方
- 宗教をひとつ作る
- 仮想通貨を発行して信者に配る (カルトコインとしておく)
- 教義に《カルトコインには価値がある》《カルトコインのやりとりをせよ》を加える
- 信心すればするほど持っているコインの価値が上がり信者は現世利益を得られる
もうひとつの方法
- 宗教をひとつ作る
- NFTで仮想の壺を作って売る
- 作った宗教にマニアがいれば価値が上がって現世利益を得られる
文明の地平面教会 まとめ
文明の地平面教会 まとめ
シンギュラリタリアンのための宗教, 文明の地平面教会 にまつわる文章をまとめたもの.
CCBH: The Church of Civilization Beyond the Horizon
文明の地平面教会 とは
技術的特異点を目指しテクノロジーの理想郷を建設する思想を持つ者のための教団である.
技術的特異点とは何か. テクノロジーは指数関数的に進歩をしている. これから人工知能が無制限に知能の高い人工知能を開発していく「知能爆発」が起こり, テクノロジーの進歩自体も無制限に急激に発展する「テクノロジー爆発」が起こる. ついには生身の人類ではテクノロジーの進歩やAIの思考速度に追いつけなくなる. 地球の文明の主役が機械に置き換わる. これが技術的特異点である.
われわれ文明の地平面教会(CCBH教団)は「テクノロジーが全てを解決する」を第一原理として以下のことを考えながら技術的特異点へと前進している.
- 加速するテクノロジーの進歩にどのようについていくか
- 技術的特異点にできるだけ早く到達するにはどうすればよいか
- 技術的特異点が実現するとどうなるか
- 生物を卒業した生活はどのようなものか
- これからの人類の運命はどうなるか
必要最低限の基礎知識
これはCCBH教団の全員が習得しておかなければならない最低限の知識であり, これからメンバーになるものがまず最初に習得するべき基本である.
どんな思想か
- テクノロジーと科学の進歩を何よりも望む.
- テクノロジーが全てを解決する. テクノロジーは苦を取り除きすべての望みを実現する.
- 「ある文明において未解明の謎」を神と定義する. 文明が進歩するほど神の領域は減る.
- 倫理や価値観は宇宙に土台を持たないので真偽を決定することはできない.
- ダーウィニズム・優生学と弱者叩きを非難し反対する.
どんな世界観を採用しているのか
- 宇宙は数学的概念からなるという数学的宇宙仮説.
- 意識は部分宇宙である. 基底宇宙とは法則が異なる.
- 生物であること・テクノロジーの未発達・妨害工作が苦痛の根本的な原因である.
- 地球上の生物は身体のくびきにより苦しみが古来より続いている.
目指す未来はどのようなものか